手押し卓上小型プラスチック射出成形機を個人輸入した話

標準

どーも(^-^)/岡本です。

今流行りの3Dプリンターや、僕が使っているCNCフライス盤なども含めてデジタルファブリケーション (デジタルでの製造) って言うらしいですが、ちょっと3Dプリンタ(やCNCフライス盤)には問題がありまして、

時間が結構掛かるんです。

簡単なiPhoneのケースでも3時間くらいかかります。

3DプリンターやCNCフライス盤は素晴らしい技術ですが、大量生産はほぼ不可能なのです。

もし大量生産をするなら、業者さんに頼んで、プラスチック製品なら金型を作って…となると、うん百万の世界になってしまいます。

でも自分で出来たら良いなと思っていた所、

アメリカのLNS Technologiesさんが手押しで卓上の小型射出成型機を出しているらしいんです。

射出成型機とは、簡単に言えば溶かしたプラスチックを金型に流し込む機械です。

ついに自宅で大量生産が可能となる?!卓上射出成形機が登場! | 3Dプリンターなら「Makers Love(メイカーズラブ)」

僕が持っているCNCフライス盤でアルミ金型を作成して、射出すればプラスチックの大量生産が出来るかも知れません。

という事で散々悩んだ末、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、The PIM-SHOOTER™ Model 150A PLASTIC INJECTION MACHINE(1,500ドル!)を買ってみる事にしました。(※追記:1,800ドルに値上がりした模様)

 

ペイパルの準備

その射出成型機を作っている会社がペイパル決済なのですが、10万円以上を決済する為に、まずはペイパルで住所確認をしなければなりません。

住所確認を申し込んでハガキが来るまで待ちます。

僕の場合は2月10日に申し込んでハガキが届いたのが7日後の17日でした。

ハガキに書いてあるパスコードをペイパルのサイトで入力すれば確認完了となり、10万円以上の決済も出来る様になります。

 

個人輸入

射出成型機を作っている会社、LNS Technologiesさんはアメリカ国外への発送には対応してくれないので、アメリカで商品の転送してくれるサービス(MyUS.com)を使用します。

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射出成型機を作っている会社はカリフォルニアで、転送サービスがフロリダなので、カリフォルニアからフロリダを経由して日本に送ってもらうという無駄足を踏みます。

上の地図はGoogleマップに今回の移動を書いてみました。アラスカを通って遠回りしている様にも見えますが、地球は丸いので意外と遠回りでもない模様。

ちなみに、この16000キロの移動で、送料が5万円近く行っちゃいました。

 

開封

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はい。無事、届きました。

木の箱です。

よく船着場とかで積み降ろしされているあの感じですね。

で?これ、どうやって開けるのよ?

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多分、このネジを開けるんだろうな。

荒くれ者だったらバールで開けるのでしょうが、ドライバーであけます。

このネジが異常に硬いですが、

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なんとか開きました。

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そして、紙が入っていました。

ふむふむ。この紙によると、射出機は底板に固定されている様です。

だから、天板は開ける必要は無くて、底のネジを6本抜けば取り出せるよと書いてあります。

早く言ってくれよ。

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という事で、今度は底のネジを抜きます。

下のネジのほうが更に固いです。

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それもそのはず。

思いっきり曲がっていました。

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無事、射出機を取り出すことが出来ました。

本体以外に同封されていたのは、

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耐熱グローブ。

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保護メガネ。

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説明書(英語)。

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金型。

この金型を開くと、

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こんなカエルのルアーの形でした。

研磨などをしている様子はなく、フライスで削ったままって感じです。

これなら僕でも出来るかも。

 

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プラスチックの原料のペレット。

 

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これはハンドル。

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ハンドルを本体に取り付けて完成です。

 

取扱説明書が英語なので頑張って読まないと。

あと電圧とかも違うと思うので、その辺の問題は次回以降やって行きたいと思います。

今回はとりあえず、開封が完了したって所です。

ちゃんと使えるのか心配ですが、では(^-^)/~

 

——

追記

この射出成型機を使ってプラスチック製品を実験的に作成しました。

射出成型で使用するプラスチック材料を一覧にまとめました。

 

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※10日後にFedEXから税金の請求書(8600円)が届きました。コンビニの払込票が入っているのでコンビニでの支払いが可能です。お金無いのに8600円はボディブローの様に効きますな。

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