「東京には軽自動車が走ってない」
地方から旅行や出張で東京へ行くといつも思っていた。
ナンバープレートが黄色で車体もコンパクトな取り回しがしやすい軽自動車は、地方ではかなり多く見かける存在だが、東京では圧倒的にその数が少ないし、場所によっては全く走っていないこともある。
そして、東京ではたまに走っていたとしてもナンバープレートが黒(黒地に黄色文字)の軽自動車が多い気がする。
とある日の都内の昼下がり。↑手前の黒の軽自動車と写真中央の銀色の軽自動車はどちらもナンバープレートが黒い。
画角に入らなかったがこのあと黒いナンバープレートの軽自動車が3台続き、その後一台開けてもう一台(■■■□■)走って行って驚いた。
というのも地方では黒いナンバープレートの軽自動車はあまり見かけないからだ。
少なくとも僕が住む岡山県内では。
地域によって軽自動車や、軽自動車の中でも黒いナンバープレートの比率が全然違うんじゃないか。東京では軽自動車が少なく、そのなかでもほとんどが黒のナンバープレートじゃないか。
…これってトリビアになりませんか?
軽自動車の登録台数を調べてみた
なんとなくそう感じただけだが、調べてみると軽自動車の登録台数や普通車の登録台数は公開されていて簡単に見つけることができた。
それらの情報をもとに次のグラフを作成した。
緑は軽自動車じゃない普通車。黄色が軽自動車=黄色のナンバープレート、グレーは黒色のナンバープレートの軽自動車だ。
こうしてグラフ化してみると良く分かるが、地方では半分くらいが軽自動車だ。
東京都では軽自動車の比率は低く5台に1台くらいだった。
もちろんこれは全国で最も少ないが、全然走っていないという感覚とは違って思ったより多い。
ナンバープレートが黒い事業用の軽自動車についても東京の比率は高いが、すごく多いとまではいえなさそうだ。
もっとも都心と多摩地域ではおそらく傾向が異なっていて都心ではより顕著な気もするのだがそれらのデータは残念ながら見つからず推測の域を出ない。
軽自動車率が最も高かったのは高知県
そして2022年3月末時点で軽自動車比率が最も高かった都道府県は高知県だ。
データ上は過半数が軽自動車となっている。
この写真は高知県へ行った時に道の駅を撮ったものだ。
なんとなく撮った写真だが見返すとやはり軽自動車率は高い。
都市部の駐車場代と鉄道網
地方での自動車は生活の足であり生活必需品だが、公共交通機関が発達し駐車場も高いので生活に必ずしも必要ではないからではないか。
軽自動車率が3番目に低い北海道
軽自動車比率が1番低かったの東京都だが、2番目は神奈川県、意外にも3番目は北海道だ。(なお4位は愛知県、5位は大阪府)やはり距離を移動したり雪の影響などを受けるため軽自動車だと心許ないからだろう。
函館で撮っていた写真。軽自動車は少ない。
あまり関係ないけど北海道でドミノピザのデリバリーはバイクじゃなくて軽自動車だった。
ということで今回調べてみたら、そういう傾向は確かにあるけどそんなに極端な違いではなかった。