どーも(^-^)/岡本です。
当ブログ初のオリジナル商品である『鼻の穴皿』が、一流雑貨チェーンヴィレッジヴァンガード様にて予約販売が開始されました(⇒ヴィレヴァン様の販売ページはこちら)。
商品化までに色々な作業をした中で、今回は『パッケージ(化粧箱)』の作成についてご紹介します。
そもそも商品は、そのまま裸で売っている事は少なく、ほとんどの場合『パッケージ』に入っていると思います。
『パッケージ』は商品を運搬しやすくしたり、衝撃から商品を守ったり、品質を保ったり、店舗で陳列しやすくしたり、またパッケージに印刷する事によって情報を伝えたり、広告としての効果を持たせる事もあります。また、パッケージ自体が商品を構成する一部になる事もあります。
(例えばカップ麺のパッケージ(カップ)は調理器具や食器としての機能も持ちます)
この様に、オリジナル商品を作る際は、パッケージの事もよく考える必要があり、もちろん、予算も確保しておかなければなりません。
今回、『鼻の穴皿』用のパッケージを作るにあたって、市販の陶磁器のパッケージを調べました。
陶磁器のパッケージはほとんどが無地のダンボールの事が多く、その上からステッカー等を貼っている事が多かったです。
無地ダンボールにステッカーは値段が安く抑えられ、それなりに見栄えもするので、僕も最初はその方法にしようかなと思いましたが、ちょっと問題がありました。
まず、この『鼻の穴皿』を買うのは恐らくプレゼント用だと思います。
そもそもヴィレヴァンで買い物をする方はプレゼントを探しに来る人が多いらしいです。
無地ダンボールはプレゼントには相応しくないかもしれません。
更に、他の多くの商品は、その商品だけで成立しますが、この『鼻の穴皿』は『ひじき』を乗せるか『ケチャップ』を乗せるまでは完成しません。
つまり無地の箱に入れて渡されただけだと何なのか分りません。
そこで、パッケージに『ひじき』か『ケチャップ』を乗せた使用イメージを表示したフルカラー印刷で作成する事にしました。
フルカラー印刷は食器のパッケージでは割と珍しいと思われます。
では、まずは商品写真を撮影していきます。
『鼻の穴皿』の作成をお願いした窯元から完成品サンプルが送られてきたので、それを使用します。
写真にある白い覆い(撮影ブース)はこの為に新しく購入しました。安いやつです。照明は僕の机で使っているデスクライトです。
商品写真は商品(鼻の穴皿)の使用イメージを伝えるものですが、『ひじき』だと使用頻度が少な過ぎるかなと思い『ケチャップ』を乗せて撮影してみます。
こんな感じです。
ケチャップがちょっと古くなってるのか、思っていたよりも色が汚く、表面がボコボコしていて写真栄えしません。
そこでケチャップにトマトジュースを混ぜてみる事にしました。
適当に混ぜます。
トマトジュースが多すぎました。
トマトジュースとケチャップのベストな組み合わせを調整し、別で用意したポテトと手の写真を合わせた物がこちら。
それなりに見栄えがする商品写真になりました。
続いて箱を作っていきます。
この『鼻の穴皿』は陶磁器ですので、箱の中でガタガタと動くと割れる可能性があります。
しかし追加で緩衝材を入れるのもめんどくさいです。
そこで商品にピッタリの大きさの箱を作る事にします。(個体差で多少大きさが変化する事も考えられるので、ほんの少し余裕を持たせています)
ピッタリの大きさを調べようと思いましたが『鼻の穴皿』は形状がちょっと特殊で、ノギスやものさしでは上手く大きさが測れません。
そこで(手前味噌で恐縮ですが)まずは、当方運営のサイト『原寸大・実物大』のPDF展開図印刷機能で箱を印刷します。
この様にサイトで展開図を作って印刷し、切り抜き、組み立てて、入れてみるを繰り返します。
そうして、ピッタリの大きさを求めました。
大きさが確定したら、次は製箱業者様に発注をかけます。
製箱業者様より上がって来た試作品のサンプルがこちら。
底面を組み立てる『地獄底』と呼ばれるタイプのものです。
今回の『鼻の穴皿』の様な陶磁器など、重い物を入れる箱には多く見られます。
また材質はダンボールで、ダンボールの厚みが緩衝材としての役割も果たします。
入れてみました。
通常、この様な箱の場合、底面の部分が下に来る事が多いと思われます。
しかし、今回は底面が横に来るよう使います。
色々なパッケージを店で調べていた時『土鍋』のパッケージで同様の使い方をしているケースがありました。
ピッタリ収まりました。
そして、それらと平行して、最初に作った写真を使用し外装のデザインを作成します。
パッケージのデザインについては興味があったので、以前、ダイソンやAppleのパッケージを調査していました。
作成したデザインがこちら。
ポテトの黄色とケチャップの赤が映えるように、薄い水色にしました。
あと、なるべくシンプルなデザインにする作戦です。
こちら印刷データを製箱業者様にお送りしてしばらく待つと。
こんな感じで完成品になりました。
組み立ては自分でやります。
完成がこんな感じ。
ちなみに、こういう箱の表面処理は、光沢が有る方が一般的だと思います。
しかし、ダイソンのパッケージがマット(光沢無し)でかっこよかったので、マットにしてみました。
パッケージ作りの参考になりましたら幸いです。