【プログラミング】吉野家とすき家と松屋が密集した場所へ行く

標準

 

牛丼って美味しいですよね。

 

 

僕は牛丼が好き過ぎて吉野家すき家松屋をヘビーローテーションしていますが、

それぞれの最寄の店は車で15分以上離れていて、食べに行くのもなかなか大変です。

 

しかし、ふとこんな事を考えました。

 

日本のどこかに吉野家すき家松屋がめちゃくちゃ密集している場所があるんじゃなかろうかと。

 

 

イメージはこんな感じ。

これだったら行きやすいですし、どの牛丼を食べるか選び放題です。

 

というわけで、今回は3つの牛丼屋さんが日本で一番密集しているスポットを探したいと思います。

 

たぶん店舗数と人口密度から考えると東京都心の様な気はしますけどね。

 

 

 

そして、3つの牛丼屋さんが一番密集しているのがどこか…なんて情報はネット上にもありません。

日本中を探し回るのも良いですが、お金と時間がかかりますし、僕のプログラミングが出来るキャラ設定もたまには活かしたいと思います。

 

ボット(クローラー)を作ろう

では、まずはプログラミングでボットを作ります。

ボットとは、「ロボット」の略で「クローラー」とも言われ、ネットを巡回して必要な情報を取得してくるプログラムです。

例えばGoogleもインターネット上のサイトを巡回して、集めた情報を元に検索結果に表示させているわけです。

 

今回は、ネット上から「吉野家」と「すき家」と「松屋」の、「店名」と「緯度」、「経度」などを収集してくるボットを作ります。

プログラムを作る過程は楽しいですが、はたから見ると全く面白くないので割愛します。

 

完成したボットを動作させ、しばらく待つと、

ボットがネット上から各店舗名緯度経度をどんどん取得してきます。(※モザイクは大人の諸事情です)

 

ボットは文字通り「機械的に」仕事をするので、いうなればちょっとバカです。

この「松屋 銀座」ですが「○○店」という名前ではないので、変だなと調べてみると、百貨店の松屋)を拾ってきていました。

 

「松屋」という名前は一般的に良くある名前なので、ボットは牛丼以外の松屋まで拾ってきます。

すでに閉店している店もあるので、この中から不要なデータは手作業で取り除いていきます。

 

 

最終的には、

吉野家は約1200店舗、すき家は約2000店舗、松屋は約950店舗分のデータが集まりました。

この数字は公開されている店舗数とほぼ一致しているので大きく間違ってはないのかなと思います。

 

距離を計算するプログラムを作ろう

続いて、それぞれの店舗の距離を求めたいと思いますが、緯度と経度から距離を計算するには、ヒュベニの距離計算式を使います。

 

公式は以下の通り

D = Sqrt((M * dP)^2 + (N * cos(P) * dR)^2)

D: 2点間の距離(m)
P: 2点の平均緯度
dP: 2点の緯度差
dR: 2点の経度差
M: 子午線曲率半径
N: 卯酉線曲率半径

 

うーむ、難しいですね。

地球は球ではなく楕円球の形になっているので計算がややこしいのです。

 

 

この公式を使って、

こんな感じで「3つの店舗が作る三角形の三辺の長さの合計が一番小さくなる組合せ」を探します。

 

吉野家とすき家と松屋の組み合わせは全部で20億パターンありまして、あのややこしい計算式を20億回繰り返さないといけません。

人間だったら面倒臭過ぎてゲボが出そうですが、プログラムに任せるとチョチョイのチョイです(古)

 

果たして結果は…!?

なんて引っ張るまでもなく、すんなり結果が出てきました↓↓↓

順位 都道府県 吉野家 すき家 松屋
埼玉県 西川口駅前店★ 西川口駅前店 西川口西口店★
東京都 浅草中央店 浅草六区店 浅草国際通り店
東京都 三鷹駅南口店 三鷹駅南口店 三鷹南口店
神奈川県 横須賀中央店 横須賀中央店 横須賀中央駅前店
東京都 豊田駅前店 豊田駅前店 豊田店
神奈川県 小田原駅前店★ 小田原駅東口店★ 小田原店
京都府 京都百万遍店★ 百万遍店★ 百万遍店
兵庫県 三宮駅南店 三宮駅東店 三宮東店
東京都 亀戸駅前店 亀戸駅北口店 亀戸店
10 東京都 西荻窪駅前店 西荻窪駅前店 西荻窪店
11 埼玉県 鶴瀬駅前店 鶴瀬駅西口店 鶴瀬店
12 東京都 武蔵小山店 武蔵小山店 武蔵小山店
13 神奈川県 大船店 大船駅前店 大船店
14 東京都 新橋烏森口店 新橋三丁目店 新橋三丁目店

(★の店は隣接しています)

 

日本一、3つの牛丼屋さんが集中していたのは埼玉県西川口駅周辺でした。(僕調べ)

僕は都心だと思っていたのでちょっと意外です。

 


 

西川口の吉野家すき家松屋の位置関係はこんな感じ。

 

それぞれの店舗の距離がもの凄く近い事がお分かり頂けると思います。

 

しかし3つの店舗の間には別の建物があるので、当初イメージしていた3店舗が並んでいる状態ではありません。

 

せっかくなので、ランキングの上から順に、僕のイメージに近い場所を探してみたところ、7位の京都府の百万遍(ひゃくまんべん)という場所にあるお店が良さそうです。

 

 

そうだ京都いこう。

という事で結果が分かった翌日、高速バスで京都の百万遍へ向かいます。

 

ちなみに、皆様に申し上げたいのは、吉野家、すき家、松屋へ行く以外は、京都に用事は無いという事と、そのための交通費はもちろん手弁当という事であります。

 

京都駅に到着しました。

前日のGoogleの天気予報では京都は「曇」になっていたのに思い切り雨降ってます。くそー。

 

そして、京都駅からは路線バスで移動します。

百万遍は、京都駅からは外れた場所にあります。

 

 

途中、間違ったバスに乗りながらも、なんとか百万遍に到着しました。

・・・ん?

こういう事には疎くて気付かなかったですが、百万遍は京都大学のすぐ近くなんですね。

街の雰囲気も活気があって、なんだかちょっと楽しげです。

 

なるほど。学生さんが多い街だから牛丼屋が密集しているのか!

密集の謎が解けたところで、肝心の吉野家すき家松屋を探します。

 

まずは、吉野家すき家を発見。

予め地図で確認していた通り隣同士です。

 

 

こういう場合、店員さん同士は仲悪かったりするんでしょうかね…あるいは店員さんが隣の店で食べる事もあるんでしょうか。

 

…なんて事を考えながら、残りの松屋を探します。

 

 

あ!

あったー!

若干の仲間外れ感がある松屋を発見しました。

 

この位置関係なら吉野家すき家松屋が並んだ写真が撮れそうです。

道の反対側に渡って撮影を試みますが、赤信号で車が止まると松屋が見えなくなるので撮影が大変です。(更に雨も激しくなっています)

 

しばらく待って車が途切れた所で、吉野家すき家松屋をワンフレームに収める事ができました。

牛丼好きにとっては夢の様な光景です。まさに牛丼業界のアベンジャーズ。

 

 

仲間外れで、なかなかフレームインしてくれない松屋になんだか愛着が湧いたので、今日の昼飯は松屋にします。

そういえば松屋だけ「家」じゃなくて「屋」ですし、牛丼じゃなくて「牛めし」と言う商品名なんです。やっぱ仲間外れだ。

 

 

キムカル丼(キムチとカルビ丼)にしました。

お昼の時間帯からは少し外れていましたが店内は学生さんで繁盛しています。

 

 

 

味はいつも食べているあの味でした。

 

「せっかく京都にまで来て、なんで牛丼食べてるんだろう?」

という新たな疑問が生じましたが、元の疑問は解決したので良しとしましょう。

 

とりあえず今回はこんな所で。では~( ´_ゝ`)/~

 

 

 

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(追記)

この記事は、デイリーポータルZ新人賞2017 記事部門で佳作を頂きました。

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