クリエイターさんの似顔絵木製キーホルダーを作った話

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どーも(^-^)/岡本です。

先月の雑貨大賞後に他のクリエーターさん達と打ち上げをしまして、再びそのメンバーで集まる事になりました。

そこで、似顔絵キーホルダーを作成して渡そうと思いましたので、その工程をご紹介します。

 

 

まずはイラストレーターで似顔絵を描きます。

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ちなみに、一人だけポーズが違うのは、去年授賞パーリーでもお会いしたデイリーポータルZのライターのネッシーあやこ(@Nessieayako)さんです。

ネッシーさんは電話中に手がネッシーの様になるのがペンネームの由来だそうなので、そのポーズにしてみました。

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あと、シルエットだけにするとカッコイイです。

エンドミル(加工用の刃)の直径よりも細かい部分は削れませんので、細かいデティールはこの後の工程で潰れます。

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加工用データを作成して切削スタート。

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削り出すとこんな感じになります。(※この似顔絵のモデルはよねもとよね(@yonemotogangu)さんです。)

左は、右は黒檀です。反転しています。

桜の凸部は、黒檀の穴よりも0.2mmほど小さくしてますので、

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試しにはめて見ますと、この様にサクッとはまります。

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木工用ボンドをたっぷりと付けた後、ハメ込みます。

実は木工用ボンドの接着は釘を打つより頑丈らしいです。

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こんな風に、ブニュッっと余計な木工用ボンドは隙間から出てきます。

ボンドが染み込むと板が反ってしまうのでC型クランプで締めます。

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この状態で一晩置きます。

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ボンドがしっかりと固まったら、桜の部分を全部と黒檀の部分も少し削り落とします。

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絵にするとこうです。(横から見た図)

細かいパーツを個別に削り出すのは難しいですが、この様にはめ込む方法だとうまく行きました。ちゃんと木目が連続するのも良い感じです。

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全部揃ったところ。

完成するとこんな感じです。写真だと伝わりづらいですが、実物は桜と黒檀の色のコントラストが結構キレイです。

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ズームするとこんな感じです。

左上はあゆみとみちる(@MichiruA)さん(名前が二人っぽいですがお一人で活動されています)。上段中央がスタジオおやつ(@studio_oyatsu)さん、右上が松本ジュンイチロー(@matsumosan_san)さんです。

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コチラは裏面。

今までにも何度か()似顔絵キーホルダーを作成しましたが、この似顔絵キーホルダーの難点は異常に手間が掛かる事でした。

しかし今回はかなり工程を省略でき、サイズの小型化にも成功しました。作る度にスキルが上がっている気がします。

 

完成したキーホルダーを皆さんに渡したら喜んで頂けた様なのですが、僕の暇さには皆さん驚かれて(引いて)いました。

僕は通常では考えられない位、暇を持て余してますので。

とりあえず今回はこんな所で(^-^)/~

再び木製似顔絵キーホルダーを作った話

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どーも(^-^)/岡本です。

以前、似顔絵木製キーホルダーを作った所、割と好評だったのですが
友達の友達の結婚祝いに、2人分のキーホルダーを作って欲しいと言われ、再び作る事にしました。

僕は面識がないので写真をもらって似顔絵を作成していきます。

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まあ、こんな所かな。

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加工用の最終データがこちら。

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こちらも加工用の最終データを作ります。

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まずは中に埋め込む白い木材を削り出します。
前回はシナという木材を使いましたが今回はハードメープルです。
ハードメープルはギター等にも使われる為、シナより硬くて頑丈です。

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続いて黒い木材を削っていきます。これはローズウッド(紫檀)という木材で、硬くて高級家具等に使われます。

ローズウッドはワシントン条約により輸入が規制されているため、現在入手が困難になっています。

先ほど削った白い木材をはめ込む穴も空けます。今までは穴は入れる木材より0.3mmほど大きく作っていましたが、今回初めて0.2mmにしてみました。

入るか心配です。

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ピッタリ。

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続いて、ひっくり返して、別のローズウッドの板に貼り付けます。

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接着剤が板に浸透すると板が反って剥がれるので、C型クランプでギッチギチに締めます。

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次に、機械に戻す時に中に埋め込んだ木の位置がずれると困るので不要な板に溝を彫ってピッタリと合わせます。

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機械で白い木を埋め込んだ所まで削り出します。

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ヤスリをかけました。

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手芸用品店で買って来たストラップ用の金具を取り付けて、袋に入れて完成しました。

紙の白い部分には結婚祝いのメッセージとか入れると良いかも。

今回はこんな所で(^-^)/~

木製の似顔絵キーホルダーを作成する

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どーも(^-^)/岡本です。

今回は木製の似顔絵キーホルダーの作成を公開します。

実は、僕がお世話になった外国人が引越しをするので、お礼に木製の似顔絵キーホルダーを作成してプレゼントしようと思います。

新しい試みとして、今回の作業はおーぷん2ちゃんねるでスレ立てして実況しながら進めました。

大まかな流れは以下の通りです。

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まずは似顔絵を描きます。

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使用するのはIllustratorというソフトです。

 

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あまり細かい加工は時間が掛かるので、全体的に丸くしておきます。

あと穴を頭の上に取り付け、木の色にします。(顔色が悪くなる)

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続いて色用の木材の形を用意します。

今回のキーホルダーでは着色は一切行わず、天然木の色のみで表現します。

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隙間が全く無いと、上手く組み立てられないので、各パーツを0.3mmづつ小さくします。

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顔の部分は、榀(シナ)という白色の木材のを削っていきます。

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髪の部分に使用するのはチークというやや黄色い木材です。

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服の部分に使うのは、シャム柿という黒い木材です。

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削り出したパーツがこちら。木の種類ごとに色が違います。

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組み合わせてみますと、ちょっとゆるいけどほぼピッタリ。隙間は0.2mmでも良かったかも知れない。

少し毛羽立っているのでヤスリで整えます。

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紫檀という木で、外側を作っていきます。

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ボンドをたっぷり入れて、

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思いっきり押し込めば、隙間から木工用ボンドが「ムニュッ」と出てくるで拭います。

表面が汚いですけど、この後表面は削るので良いんです。

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紫檀は7mmで、中に入れた色付きの木は5mmなので、上から4mm削っていきます。

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削った直後は木のクズがくっ付いていますので

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ヤスリでこすります。

厚い板を薄くするなら、最初から薄い板を使えば良いと思うかもしれないですが、

このキーホルダー作りで一番厄介なのが木が反ってしまう事なので、薄くして貼るのではなく、貼り付けてから削りました。

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切り離したらこんな感じです。

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裏側はこんな感じ。

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これからの工程は顔を作る為に新しい板を貼り、薄くします。

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新しい板を用意して、

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ボンドをたっぷり付けて、

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隙間が無いようにならして、

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接着します。

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C型クランプでギッチギチに締め、ボンドが乾くまで待ちます。

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貼り付けた板を反対側から削り、薄くしていきます。

 

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更に削って、中に入れた色の木の所まで削り出します。

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パソコンの画面はこちら。

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削ったのがコチラ。

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真正面からだとこんな感じです。

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ストラップの部品を買って来たので取り付けます。

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一応これで完成しました。

途中完成間近に削り位置がずれてしまったりとか、色々ありましたが、省略しました。

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ストラップのパーツが入っていた袋に入れるとこんな感じです。

とりあえずこんな所です。ではまた(^-^)/

木製の似顔絵キーホルダーの反応へ続く

デイリーポータルZ様の記事のお手伝いをさせて頂いた事と、勝手にデイリーポータルZ様グッズを作った話

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どーも(^-^)/岡本です。

超一流記事サイトのデイリーポータルZ様にて「勝手にグッズを作りたい」という記事が公開されています。

スカパー様のグッズを勝手に作るという趣旨の記事です。

実は、この記事内のキーホルダー作りをお手伝いさせて頂きました

僕もデイリーポータルZ様の大ファンですので、記事のお手伝いをさせて頂けるなんて、こんなに嬉しい事はありません。

 

キーホルダーを加工する

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デザインは林様に送って頂きました。交通安全にウケました。

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僕は通常、材料は余った切れ端を使う事が多いのです。

しかし、デイリーポータルZ様のキーホルダーを切れ端で作るのは流石に気が引けます。

キラキラの新品アルミ板を使います。

この輝き!

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しかし速攻でミスってしまい(左側)、空いている場所(右側)で作り直します。

結局、切れ端から作るハメに…。

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削り出しが完了すると、上の様に削った部分には工具の通った後(ツールマーク)が残ります。

酸に浸けてツールマークを消します(もっといい方法も有るのかも知れません)

 

勝手にデイリーポータルZ様グッツを作ろう

酸に浸けている待ち時間に、『勝手にスカパーのグッツを作る』という企画に乗っかって、

勝手にデイリーポータルZ様のグッズを作ろう!

という事で、やって行こうと思います。

アルミではなく、こちらは木材を加工して作っていきます。

まずは、色が濃い木材(今回はローズウッド)と色が白い木材(今回はハードメープル)を使います。

ローズウッドは紫檀とも呼ばれて、仏壇とか高級家具とかに使われます。

ハードメープルはよくギターの材料として使われる木材で、どちらも堅くて丈夫です。

フライス加工にも向いていると思います。

しかしローズウッドは絶滅危惧種に指定されているらしく(?)、あまり売っている所がありません。

手に入りにくい木材です。

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どちらも薄い板を使いますが、板をフライス盤で削って薄くします。

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接着剤で貼り付けます。

しかしここで問題が発生。

板を薄くしたからか、板がそれぞれ反ってしまい、接着剤が上手く付きません。

接着剤が付かないと上手くいかないので、作り直します。

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今度は板を薄くするより前に貼り付けて、その後薄く削りだす事にしました。

切れ端同士を貼り付けます。木工用ボンドはちゃんと乾けばかなりの強度になるはずです。

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十分乾いたら、余計な部分をノコギリで取り除きます。

ここから、上のハードメープルを、下の紫檀の所まで削っていき、併せてデイリーポータルZのロゴ(サイト上から拝借)を削り出します。

削っている途中、「t」が取れるというアクシデントが発生。

更に「t」は他の加工屑に埋まって行方不明になります。

必死の捜索も虚しく、見つかりませんでした。

「t」の所の接着が不十分だったみたいです。

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仕方が無いので、もう一度「t」だけ作りました。

上の写真の「t」は作り直した物です。

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接着剤で「t」だけ貼り直しました。

これグッズというか結局なんだろう?・・・ただの板です。

 

キーホルダーが完成

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そうこうしている内に、キーホルダーのツールマークが消えてきました。

これでキーホルダーの方も出来上がりとします。

「デイリーポータルZ様の板」を含め、デイリポータルZ編集部様にお送りします。

ちゃんと使える物が出来たのか不安でしたが、記事にして頂けて良かったです。

実は他にも色々とご迷惑をおかけしたんですが。

(実際の記事内では、ここから更に色を付けて頂いて、昔のキーホルダー感が出ていました。)

こちらのキーホルダーを使っていただいたデイリーポータルZ様の記事

スカパー様でも同じく記事になっていましたスカパー様の記事

個人的にはスカパー様の記事内に出てくる林様のパソコンのステッカーが気になります。

今回はこんな所です。

ではまた。

CNCフライス盤用の防音ボックスを作る

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どーも(^-^)/岡本です。

今回はCNCフライス盤用防音ボックスを作る話です。

卓上CNCフライス盤を使う場合は、防音ボックスを作る事はオススメです。

理由は4つあります。

1つ目、CNCフライス盤は動作音がうるさい。主な理由はこれです。

2つ目、CNCフライス盤は時々、加工用の刃(エンドミル)が折れて飛んできたり、
材料が飛んできたりして危ないです。フライス盤を箱で覆うとその様な危険は減ります。

3つ目、粉塵を防ぐ。フライス盤は動作中に材料を削った細かい粉塵が出て、空中に舞い上ります。アルミの切り粉なんかは、どう考えても体に悪そうです。防音ケースで覆えば、完全ではないですが、粉塵は大幅に軽減されます。

4つ目、うちには猫が居るのですが、猫とかお子さんが居る場合などは、触って怪我をしないようにケースで囲ってやる方が良いと思います。(必要に応じて鍵を付けても良いです)

と、言う訳でCNCフライス盤の防音ケースを作ります。

実は以前にも木製のケースを作ったり、衣装ケースを買ってきて入れたりしていたのですが、音のうるささは、ほとんど変わりませんでした。

その後調べましたら、防音には「遮音」と「吸音」という2つの機能が必要な様です。

「遮音」は音をさえぎり、「吸音」は音を吸い取る事です。

遮音はそれなりの重さがある材料でないと出来ないようです。そのため衣装ケースはお話になりませんでしたし、DIYで以前作った木製のケースも9mm厚の軽い板で作ったのですが、まだ遮音性は足りていない様でした。

今回は厚さ15mmのMDFという種類の合板で作ります。MDFはそれなりに重く、遮音には向いている材料だそうです。

また、今回はカームフレックスという吸音材を内側に貼ってみました。吸音材はスポンジの様な見た目で、吸音してくれます。

お値段はそこそこ高いです。

設計図

まずは設計図を作成します。

板には厚さがあるという事に注意すれば、意外と簡単に設計図は書けると思います。

計算間違いが無いか何度も確認します。

防音ボックスは、CNCフライス盤がピッタリ入る大きさにし、中には棚をつくって制御機器はそこに乗せて省スペース化する事にします。

内側に貼る吸音材は15mmの物を使用します。(設計時には何も考えてなかったのですが、後から考えると中の棚にも吸音材を貼るべきでした)

 

材料のサイズが決まったら、板材を調達します。

ホームセンターのカットサービスを頼むのも良いのですが、ホームセンターでは、カットの精度は店員さんの力量にかかってきます。

もちろん上手い店員さんもいるのでしょうが、僕が今まで頼んだ店員さんは精度が低かったです。

以前、ホームセンターのカットサービスを頼んだ事がありましたが、「1~2mmの誤差は許容してください」と注意書きには書いてありました。

でもそれは建前で、0.1mmくらいの精度で出来るのかなと淡い期待を抱いてお願いしました。

ホームセンターで、ギャルっぽい店員さんに「木材のカットをお願いします」と伝えると、

僕の予想では、髭面で頑固な職人風の店員さんが奥から出てきて、カットしてくれるのだろうと思っていましたが、そのギャルっぽい店員さんがそのままカットし始めて、びっくりしました。

精度は注意書きの通りで1~2mm。

正直、1~2mmの誤差でも箱を作るとなると、ほぼ使い物になりません。

その後、懲りずに別のホームセンターへも行きました。

その時はベテランっぽい男の店員さんがカットしてくれました。その店員さんは見た目によらず、前の店のギャル風店員さんよりも精度が低かったです。

誤差が大きいもので5mmや、10mmとか。

5mmや10mmは流石に値の読み間違いじゃないかと思います。(カットをしてもらう時、大きさを書いた紙を渡しました)

とにかくひどいものでした。

この様な失敗があり、今回はインターネットでカットした板を届けてくれるサービスを利用します。

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カットされた状態で届いた板。

このサイトは「1mm以内の誤差はあります」と注意書きがありましたが、流石の精度です。恐らく0.1mmもないと思います。

材料を木工用ボンドで組み立てていきます。

木工用ボンドで作るなんて大丈夫?と思うかもしれませんが、実は木工用ボンドの方が釘を打つより頑丈です。

ですので、カットさえちゃんとされていれば、木工用ボンドだけで、簡単に木箱を作る事が出来ます。

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奥の板から接着していきます。場所が狭いので接着する板の上に他の板も置いてあります。

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一気に組み立てていきます。

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ヒンジ(ちょうつがい)を木ネジで取り付けます。

一応、木ネジを取り付ける前にキリで下穴を空けています。下穴を開けていないと、木ネジを捻じ込んだ時に板が割れる事があるので、注意が必要です。

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続いて、箱内部に吸音材を貼り付けていきます。まずは上下。

ここで、CNCフライス盤の配線を通す穴が無い事に気付きます。超初歩的なミスです。

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CNCフライス盤の電源コンセントが通らなければならない穴なので、ちょっと大きめですが径が30mmのドリルで穴を開けます。

そんなに強力なドリルではない上に、30mmの結構大きめの径の刃を使ったので、ドリルが止まってしまいます。小さい径の刃から徐々に大きい穴を空けていく方法にしました。

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なんとか、ケーブルを通すための穴が開きました。

防音性能は大きく下がりますが、また暇なときにでもCNCフライス盤で穴にピッタリ合う蓋でも作ろうかと思います。

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残りの吸音材を貼っていきます。

ちなみに接着には両面テープを使用してます。両面テープで大丈夫かなと最初は心配でしたが、一度失敗して剥がそうとした時、剥がれる前に吸音材が破れるくらい強力に接着できてました

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続いて、取っ手を付けて完成です。

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扉を開けるとこんな感じ。

吸音材がフカフカなので、CNCフライス盤の下には板を置いています。

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一応、扉にはマグネット式のキャッチを付けています。

気になる防音性能ですが、かなり静かになったと感じました。

ケーブルを通す穴の事を設計時に忘れていた事はちょっと迂闊でした。あと棚の部分にも吸音材は貼るべきです。

棚の部分に吸音材を貼ってないからだと思われる、板が振動する様な低い音があります。棚の吸音材はまた貼ろうと思います。

衣装ケースに入れた時や、適当に作った木の箱よりは静かです。材料費も結構かかりました(特に吸音材が高い)。

粉塵が舞わなくなりました。