どーも(^_^)/~岡本です。
今日は「岡山弁」と「英語」の話です。
英語には「動作を表す動詞」と「状態を表す動詞」というのがありまして、
例を挙げると、「服を着る」という意味の英単語で、「put on」もしくは「wear」です。
今まさに着ている動作を表すのは「put on」で、着ている状態を表すのは「wear」という風に使い分けられていますが、
日本語や中国語などには、その違いが明確に無いので、日本人が理解するのはなかなか難しい概念らしいです。
だから、↓この様な状況で、
「赤いジャケットを着ているのが私の兄です。」
と日本語で言っても、2人のうちどちらが兄なのか分かりませんよね。
日本語で他にどう言えば伝わりますかね。「着ようとしている」が良いかも知れませんが、それだとまだ着てない感じになっちゃいます。何にせよ、表現が難しいのは確かです。
しかし、英語だったら、
左が兄の場合は、
「The man putting on a red jacket is my brother.」
となり、右が兄の場合は、
「The man wearing a red jacket is my brother.」
と簡単に区別して説明できますし、相手にも伝わります。
日本語では説明が難しい、英語のこの使い分けですが、
岡山弁なら明確に使い分ける事ができます!
今まさに着る動作をしている時、「put on」に該当するのが「きゅーる」、着ている状態、「wear」に該当するのは「きとる」と言います。多分岡山弁ネイティヴなら明確に使い分けているはず。
左が兄の場合は、
「あけー(赤い)ジャケットきゅーるんがわしの兄じゃ。」
右が兄の場合は、
「あけー(赤い)ジャケットきとるんがわしの兄じゃ。」
岡山弁ネイティヴの皆さんは、どちらが兄なのか完全にわかりますね。
凄い!
そして、岡山弁以外の方言はどうなっているのか調べてみたところ、中国地方以西の方言はおおむね使い分けが出来るらしいです。
凄いぞ方言!
今回はこんな話でした。では(‘◇’)ノシ