Hicarix Badge2を作っています。その2(明るさセンサー編)

標準

新しいHicarix Badge 2を作るにあたって困っていたセンサーの目途が立った。

 

Hicarix Badgeとはスマホ画面の点滅で書き換える光るバッジ

僕の作ったものの中でも一番のヒット作であるHicarix Badgeを改良し、Hicarix Badge 2を作っている。

 

去年の8月の記事に今年中(=2024年中)に終わるだろうかと書いていたが、もう年が明けて3月だが、全然終わる気配がない。

課題はたくさんあるが一番の問題は明るさセンサーだ。

Hicarix Badge 1。隅に黒く見えているのがセンサー

この↑明るさセンサーでスマホ画面の白か黒かの点滅を読み取るが、Hicarix Badge 1(以下Hicarix 1)から使ってきた明るさセンサーがデカい。

Hicarix Badge 2はコンパクトにしたいので代わりになるセンサーをさがすことにした。

 

特性が合っているか

現在のものより小さな明るさセンサー

小さな明るさセンサーはすぐ見つかるが、明るさセンサーはそれぞれ特性が違っている。

Hicarix1で使っていた明るさセンサーは他の部品との組み合わせやプログラムのパラメータを調整してスマホ画面の点滅をうまく読み込むようにしていた。これが結構大変な作業だった。

明るさセンサーを変えると特性が変わってしまうので、また最初から調整が必要になる。

 

目に見える色の違いも光の波長の違いによるものだ。

例えば明るさセンサーは要は光を検知しているわけだが、得意な色も違っている。

色とはつまり光の波長で、波長が長いものからとなる。

スマホの画面のような目に見える光を検知するためにはだいたい真ん中のが得意なセンサーが良いと思う。

実は、スマホ画面の白か黒かの明るさの差は、明るさセンサーにとってはあまり大きな差とは言えない。

センサーに追加部品を使って感度にブーストをかけるが、安いセンサーはノイズがたくさん乗る。これでもかって位に。

スマホ画面は目には見えない速さで書き換わっている(リフレッシュレート)が、その点滅を拾ってしまうこともある。

その対策には明るさの変化を滑らかに均す処理が必要になるが、やり過ぎると本来の信号も均してしまい信号を拾えなくなってしまう。

明るさセンサー毎にパラメータや他の部品との組み合わせ試してみて、最も適した明るさセンサーを選定する。

 

ずっと手に入るか

僕のようにWEBやアプリの世界で生きてきた人間はあまり意識してこなかったが、どのような部品(材料)を使うかっていうのは実はめちゃくちゃ難しい。

安定して材料を手に入れ続けられるか分からないからだ。

新しいセンサーでせっかくパラメータを調整しても販売終了になってしまうかもしれない。そうなるとまたイチからパラメータの調整だ。

 

実際、Hicarix 1で使っていたLEDという部品は販売終了になってしまったし、(LEDはパラメーター調整が必要な部品ではなかったので似たものを別の会社に作ってもらって事なきを得たが)

また逆に販売終了にならないような、みんなが使っている部品にしたらコロナ禍で供給が不安定になると価格が高騰し300円の部品が8000円超になった。(その時似た部品でも比較的マイナーな部品は価格が安定していた)

 

そんな諸々を勘案しセンサーを選定、ある程度パラメータの調整にも目途が立ってきた。

新しい小さな明るさセンサー。黒いトレイに並んでいる。

 

今僕の手元にはモックアップが出来ているが、なかなか良いプロダクトになりそうだ。

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