素人の僕がCNCフライス盤で金型を作った記録#1

標準

どーも(^-^)/岡本です。

先日、プラスチック射出成型機を個人輸入()しまして、その後テスト射出()もしましたので、

今回はCNCフライス盤を使って、見様見真似でオリジナルの金型を作成してみます。

今回作成する金型で作るのは、この

emargency_wistle_card_cg

緊急用ホイッスルカード

です。

テレビでおなじみの明和電機様にも褒めて頂いた()やつです。

この緊急用ホイッスルカードは折り曲がる所(ヒンジ)がありまして、射出成形なら作成可能ですが、3Dプリンターでは再現出来ません。

射出成形には、おあつらえ向きです。

なお、射出成形に適するように改良しましたので、前回から形状が少し変わってます。

emargency_wistle_card_mold_cad1

まずは金型をCADで設計します。

CADとは、実物を設計するのに使う3Dソフトです。

DSC_3657

また、今回使用する材料は、アルミ合金の一種のジュラルミンです。

アルミ合金の金型は少々柔らかいですが、そこまで大量に作ったりする事はないので、大丈夫でしょう。

DSC_3658

削っていきます。

DSC_3661

片面が完成しました。

 

同じ様に、

DSC_3664

もう片面も作成しました。

DSC_3666

縞模様が見えますが、刃が通った跡の細かい傷が光を反射しているだけで、見た目に反して凹凸は殆どありません。

DSC_3668

カポッと。

合わせるとこの様にガッチリと噛み合います。

うーん、完璧。

DSC_3675

先日個人輸入した、この手押しの射出成型機で射出します。

流し込むプラスチックはポリプロピレンを使います。

レバーを渾身の力で押します。

DSC_3677

金型を取りだしてみます。

どうでしょうか!?

DSC_3679

…あれ?

スプルーと呼ばれる樹脂の通り道はちゃんと通ってますが、

製品の所には、ほとんど樹脂が届いていません。

射出成型機の説明書にショートショットと書かれている現象です。

 

ちなみに金型を温めたり、色々と条件を変えて何度かやりましたが、結果は同じでした。

手押しなので圧力には限界があります。ゲート(製品との境目)部分が細過ぎたのかもしれません。

 

残念ながら一回目のオリジナル金型での射出は失敗でした。

でも作った金型はちゃんと噛み合いましたし、スプルー(通り道)にはちゃんと樹脂が入ったので、少し希望は見えてきました。

なお、今回失敗したジュラルミンの板は2枚で二千円でした。僕の主食である198円弁当()で言うと10食分です。痛いです(>_<。)

今回はこんな所で。続きます。では(^-^)/

 

——–
(追記)

素人の僕がCNCフライス盤で金型を作った記録#2へ続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です